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12月の学習・生活の様子(社会を明るくする運動作文)

 以下、西置賜地区社会を明るくする運動作文コンクールで優秀賞を受賞した5年生の作文を紹介します。

「地域の輪」

 ぼくの住んでいる飯豊町手ノ子地区は、心優しい方がたくさんいます。地域の人がいつも小学生を見守ってくれているので安心して生活できています。ぼくは、社会を明るくするには、このような「地域の輪」が大切だと思います。「地域の輪」とは、やさしさと人への思いやりの心だと思います。
 ぼくたちは、5月に宿泊学習に行きました。いつもは飯豊少年自然の家に行きますが、今年は手ノ子小学校の学区である中津川地区に行きました。中津川の自然の美しさを感じてきたのと同時に、たくさんの人のやさしさにふれてきました。
 一番心に残った人は、民宿「いろり」の女将、伊藤信子さんです。信子さんは八十歳をこえた今でも一人で民宿をしています。あいさつをしたら、笑顔で、
「よくきたなあ。」
と返してくれて、ここにとまることがとても楽しみになりました。昼ご飯は、ぼくたちが午前中にとってきたよもぎを使ったよもぎもちを作ってくれました。
「美味しい!」
とみんなが言うと、
「よかった。もっと食べるか。」
と、おかわりを何度も作ってくれました。かたづけを手伝おうとすると、
「いいよ、すわって休んでいて。」
と言って、たくさんの食器をお一人でかたづけていました。
 夜ごはんの時にハプニングがありました。友だちがおぜんを落として茶わんを割ってしまったのです。そのときにも、
「大丈夫か。けがはないか。あぶないからみんなはそっちに行ってね。」
と、友だちを一番に気にかけてくれました。(人のことを考えるってやさしいな、ぼくもこうならないとな)と思いました。民宿では、昔語りを聞いたり、花火をしたり、本当によくしてもらいました。ごはんもおいしくて、2日間で茶わん10ぱいくらい食べました。
 宿泊学習では、山菜とりを教えてくれた方、いいでカヌークラブの方、アスレチックの先生など、たくさんの方々がぼくたちをサポートしてくれました。こんなに支えてくれる人がいることを知って、心があたたまりました。
 他にも、ぼくの周りには心優しい地域のみなさんがいます。この前、地いきの道路清そうがありました。ぼくが行ったときには、もうほとんどのごみがまとまっていて、ほとんどそうじするところがありませんでした。
「先にしていただいてありがとうございます。」
とお礼を言うと、

「このくらい普通だよ。」
と言われました。ぼくは学校で、自分だけやって他の人がやらなかったら、(ぼくばっかり働いてほかの人はずるい。)ときっと思ってしまいます。でも、そういった気持ちではなく、人のために働くという気持ちが大切だと気づきました。
 地域の人のあたたかさにたくさんふれて、明るい社会をつくるには、人のことを考えること、自分よりも相手のことを優先することが大切だと思いました。これからは、自分の勝手な考えだけで行動せず、相手のことをよく見て、よく考えて、行動しようと思います。
 そして、日本のどこででも、「地域の輪」が広がっていくといいなと思います。